神が主に細部に宿った映画。
アイドルマスター劇場版、「輝きの向こう側へ!」の感想を。
私は「0話」の小冊子をもらった組です。満員でしたよー。
私は、本当に見て良かったと思います。
どのアイドルも輝いていたし。
作中の春香さんに力づけられたし。
非の打ち所のない……とは言えないのかも知れませんが、しかし、「アイドルマスター劇場版」として、実に良い映画だったと思うのです。
以下、かなりうろ覚えな部分もあることをお断りしておきます。
(台詞回しとか本当に心揺さぶるものがあったのですけど、到底覚えてられないので……。
DVDとか出たら何度も見直す映画だと思います、これは)
まず、今回の主人公の話から。
「アイドル(英雄)」春香の物語。
個人的には、「団結」の、
「リーダーなんて必要ない」
があまりに印象的なので、春香をリーダーに、という話には驚きました。
リーダー不在って、765プロの「ゆるさ」の象徴のようにも思っていましたし。
で、可奈の問題を抱えて、リーダーたらんとして苦闘する春香さん。
アニマスもそうでしたけど、ほんとに、スタッフは春香さんに重いものを背負わせるなあ……という印象でした。
前半、可奈にとっての「憧れ」が自分であることを知り、かつて「歌の上手なお姉さん」に憧れた自分が、今度は憧れられる側になっていたと知る……というシーン。
それを765プロの成長の描写の一環として描きつつ、春香と可奈の関係を築き、それが後で春香の心の重荷にもなってくる、という展開がすごくうまいな、と。
そして、「リーダーらしくならなきゃ」「でもリーダーって何だろう」と思い悩む春香に対して、
「プロデューサーは『春香を』リーダーに選んだんだから、春香は春香らしくあればいいのでは?」
と助言する千早や伊織。
可奈を見捨てられない、と悩む春香さんを「甘すぎる」と批判する人もいます。
スケジュール調整の大変さが前半で強調され、日程も迫る中で、レッスンしないで「可奈を迎えに行く」なんて、ビジネス的には正しくないのかも知れません。
でも、そんなのアニマスの
「みんなで一緒に!」
からわかってたことで。
そんな春香さんだと知りつつリーダーに選ぶ、それが765プロであり、「アイドルマスター」の世界なのだと思います。
逆に、思い悩む春香さんを「春香らしくない」と言う人もいます。
千早の部屋の前で「ほっとけないよ!」と叫んだ春香が、なぜ可奈に対しては決断を下すのが遅いのか、と。
でも、春香にとっては、千早は同じ765プロのメンバーで、長いこと一緒に過ごしてきた相手ですけれど、可奈はあくまで「最近知り合った、他所のダンススクールの子」なわけで。
それを、自宅まで迎えに行く、というのは、「立ち入りすぎではないか」という葛藤があって当然だと思うのです。
見ている側にとっては、箱○版だろうがDSだろうがグリマスだろうが「うちのアイドル」という感覚があるのはわかるし、ニコマスでも、876プロの子がほいほい765プロに遊びに来たりしてますけど。
でも、実際には、アイマス世界の所属事務所間の壁って、そんなに低くないのだと思うのですよ。
それに、これは想像ですけど、春香の中には、
「自分が可奈を贔屓しているのではないか?」
という引け目があったのではないかな、と。
自分が、可奈にとって「憧れのアイドル」だと聞いてしまったことで、春香さんにとっても、可奈はある意味で他の子と違う、特別な後輩になってしまったわけで。
志保に、
「なぜ、可奈のためにそこまでするのか?」
と問われて、自分が可奈を贔屓しているのではない……と自ら断言できなかったし、だからこそ悩んでしまったのではないでしょうか。
そんな春香さんが、765プロの仲間と話す中で、
「贔屓ではなく、自分はみんなを救いたいんだ」
と決意するわけです。
アイドルとして、業界人としては甘いのかも知れませんが、思えば、
「大の虫を生かすため小の虫を殺すか、それとも小の虫を生かすため大の虫を死なせるか」
という「現実的な」決断を迫られて、
「どちらも選ばない。どちらも救ってみせる」
と、「現実そのものを変える」道を選ぶのは、英雄譚としては王道と言えます。
春香さんは、己の人間的な悩みを、仲間達の助言を得て乗り越えることで、いわば英雄になった、のではないでしょうか。
あと、矛盾するようですが、プロデューサーたちの存在を忘れてはいけないと思います。
春香をリーダーに選んだのは赤羽根Pです。
彼と律子は、春香達の苦闘を一歩離れたところからずっと見守っているわけです。
本当に助けが必要な時には介入することもできたでしょうし、ダンススクールの子たちを一旦765プロで預かる、というのもいわばその例です。
可奈を迎えに行く話だって、プロデューサーたちが関知してないとは思えないですし。
アイドル達の成長を思えばこそ、春香をリーダーに指名したのだし、彼女らが迷いながら決断するのを見守っていたのではないでしょうか。
ライブ当日、プロデューサーが春香に
「リーダーとして最後の仕事だな」
と声をかけるのは、見た時はだいぶ拍子抜けしたんですけどね。
「今までこれだけ春香さんが悩んできた“リーダー”って、本当にそんな一時のことだったのか……」
という。
でも、そういう、いわば「教育的」な意味を持ったリーダーだとすると、短期間なのはむしろ納得です。
これから765プロでは、仕事のたびに「今回のリーダー」が決まるのかも知れないですね。
本人の能力と責務の重大さに合わせて、その都度プロデューサーが決める感じで。
「主人公」である春香さんについてはこれくらいにして、あとはお話全体の感想を。
「続編」としての前半。
アニマスがあまりにも美しく完結してしまっただけに、
「続編なんて大丈夫なのか……?」
という不安がありました。
二時間の壮大な蛇足になってしまうのでは、と。
しかし、蓋を開けてみれば、前半、成長した765プロの様子を描き、アニマスの「後日談」をよく見せてくれたなあ、と。
冒頭、アニマスの終盤でちらっと言及だけされた
「生っすか!?レボリューション」
のシーンに始まり、765プロの「その後」の活躍の様子。
そして、合宿中、「先輩」として、自分の経験を語る765プロの面々の姿は、アニマスでそれを一緒に体験したファンには感慨深いものが。
……まあ、そういった成長描写のせいもあって、特に前半、グリマス組が765組の引き立て役になってしまってないか、大丈夫か、などと心配も……。
とはいえ、私はグリマスやってないので、そちらのプロデューサーの視点だと違うのかも知れません。
(ファン視点だと、周囲はみんな「引き立て役」に見えるものですから!)
それはさておき。
映画のパンフレットを見ると、本作は最初はOVAの企画で、内容的には、765プロの夏の合宿……つまりこの映画の前半部分を扱う予定だった、と。
キャラ描写のために贅沢に時間を使うなあ、と見ていて思ったのですが、そういうことだったのですね。
特別編「765プロという物語」もたいへん楽しんだので、そういうノリで2時間765プロの日常が続いても私は別に大満足だったのですけども……。
そのOVA企画の名残とでも言うべきか、後輩がへこたれるほど過酷なレッスンをしつつ、川で魚を捕まえるやら水鉄砲で撃ち合うやらのキャッキャウフフも欠かさない、というのはやはり見ていて楽しいです。
……「シャイニーフェスタ」に対して、
「舞台演出とか真剣に考えて取り組んだジュピターに、遊んでばっかりの765組が大勝利する話」
という評を見たことがあるんですが、それに対する
「バッカお前、765アイドルは過酷なレッスンをこなしながらその合間に海で遊んで夜は枕投げするくらいのバイタリティがあるに決まってんだろ?」
という公式からの返答……と捉えるのはさすがに考えすぎかも知れませんね。
どこかで見た、でも新しい後半。
さて後半。
正直に言うと、見ていた「また?」と思わぬでもなかったのです。
メンタルの弱い子が、大事なライブを控えてレッスンに来なくなり、他のみんなが心配する、という話はアニマスでもやったじゃん、という。
真っ先に頭に浮かんだのは美希の話だし、千早もひきこもったし、そういえば春香もお休みしたじゃないですか。
特に、その前に、
「練習に付いてこられるメンバーとそうでないメンバーに分かれてしまい、振り付けのレベルを落とすかどうか判断を迫られる」
……という、どう考えてもアニマスで見た場面があっただけに「また?」という印象が強く。
(今回は「振り付けのレベルを落とそう」という結論に一旦なるのが違いといえば違いなんですけど、むしろ「細部を変えましたよー」という意図が見え見えというか……)
しかし、アニマスでも複数回似たような問題に直面しつつ、それらがそれぞれに新鮮だったように、今回もまた、それを乗り越える過程に違いがあったと思います。
「リーダー」というポジションを振られた春香が、それにどう対処していくのか。
それを、他のメンバーがどう支えていくのか。
今回、春香さんは本当にたくさんの名台詞がありました。
(見直さなきゃいけないな、と思う理由の大部分はそこです)
とりわけ、可奈と春香さんが電話をするシーンの空気とか、見ていて息詰まるものが。
「アイドルって、そんなに簡単に諦められるものじゃないと思う」
と繰り返す春香が、終盤に至って
「私は、そう思いたいから!」
と、自身の「アイドル」への思いを吐露する台詞とか、実に痺れました。
「ああ、“アイドルマスター”世界の“アイドル”って、ただの芸能人ではないんだ」
と感じさせられました(そう考えると、<能力者(アイドル)>とかのネタもある意味適正なのかも知れず)。
こうして考えると、本作って、
「どんなお話?」
と問われてあらすじだけ説明すると、実はたいしたことのない映画なのかも知れません。
OVA企画から練り直されたという前半も、時間を贅沢に使っている、と言えば聞こえはいいけど、要するにお話は進まないまま日常生活の描写で延々と時間が過ぎるという、悪く言えば「エロゲ文法」。(そこが大好きなんですけど!)
そして後半も、前にも起きたようなトラブルが再び起きる話……。
しかし、それらをどう描くか、という点において、本作は比類ないクオリティを発揮し、結果として名作になっていると思います。
戦略的に微妙な部分を、戦術的勝利によって覆した希有な例、というか。
まあ……気になる点もあるにはあったのですけどね?
例えば……
1:作画
いわゆる作画厨ではないつもりですが、遠景になった時にアイドルの絵が適当になるシーンが、特に序盤気になりました。
まあ、アニマスでも時々あったよなー、くらいのものですが。
2:ライブシーン
CGについては恥ずかしながらよくわからないのですが、なんか、観客席があまりに広大で、シーン全体がスカスカというか、寂しい感じに思えてしまいました。
まあ、そもそも、冒頭
「アリーナはとても広い。だからバックダンサーが必要だ」
で話が始まり、終盤では
「観客席はあまりにも広い。だから、個人プレーではない、みんなで協力するステージが必要だ」
と志保が納得する話なので、「広さ」の表現は必要だったのだろうと思うのですが……。
でも、せっかくだからアイドルを大きく見たいよね、と思ったりも。
3:プロデューサーの話
あのハリウッド話って、本当に必要だったんでしょうか……。
アイドル達の
「プロデューサーが安心してハリウッドに行けるように」
という思いを高めるため、なんでしょうけれど、いや、別にハリウッド行きがなくたってみんな一生懸命やりますよね?
それに、どのくらいの期間不在になるか、という、一番重要な点が明らかに意図的にぼかされたままなので、見る側としては感情移入に困りました。
ラストであっさり帰ってきてるし。
(でもあれ、どれくらい未来なんでしょう……。やよいがやたら背が伸びてるように見えたのが気になったんですが……)
4:大捜査線
可奈を探して雨の中手分けして走り回るシーンは、なんか唐突に感じてびっくりしました。
可奈って、まさかあの立派なおうちに14歳で一人暮らし……ってことはないですよね?
じゃあ、自宅にはご両親がいるはずだし、自宅にいなければ
「帰ってくるまで待たせてください」
とかなるのが普通なんじゃないでしょうか……?
逆に、しばらく前から家出していてご両親もどこにいるのかわからず心配している、的な状況だったら、もうあのメンバーだけで探す状況じゃないような気がしますし……。
緊迫感の演出なんだろうと思うんですが、一体どういう状況なのか、説明が欲しいなあ、と思いました。
5:千早父
お母さんを招待するのはいいと思うけど、お父さんは……?
でもそれは、千早の今後の課題として意図的に残された部分なのかも知れませんね。
……可奈が太ってしまったことについて「なんだそりゃー」って言ってる人もいますけど、私はわかる気がしました。
別に、太ったことがそもそもの原因ではなくて、
失敗を気に病んで休む → ストレスで食べ過ぎる → 太る → 節制できないダメな自分に嫌悪感を抱く → ストレス(以下ループ)
……という繰り返しがあったわけですよね。
自分がダメ人間だからかも知れませんが、でも、そういう「ダメだとわかってるのに辞められないダメな自分」に嫌悪を抱いた経験って、誰しもあるんじゃないかな、と思うのですよ。
……むしろ、最後のライブシーンであっさり痩せてた方が驚愕でしたよ。
無理なダイエットは体を壊しますよ?
(ライブまでどれくらい期間があったのかはこれまたぼかされてた気がしますけど……)
まあ、重箱の隅つつきはこれくらいにして、あとは、ファンサービス的な点でうれしかったこと。
ニコマス逆輸入的な。
まず冒頭、
「765プロ劇場版」
というテロップの後になんだか春香と千早の学園生活的なシーンが始まって、
「あれ? あれっ?」
と思わせておいて、実はそれは劇中劇「眠り姫」のPVでしたー、というのは、もう、見え透いた手口に綺麗にやられた自分に大喜び。
で、短いその映像の中に、二次創作方面のファンサービス的要素が詰まっていて実に楽しかったです。
「光るおにぎり」とか「怪力やよい」とか。
「うおお!」と思ったのは、「能力者(アイドル)」というルビでしょうか。
あれ、あえて「アイドル」にする必然性はまったくないわけで。
アイマス架空戦記で氾濫している、「賞金稼ぎ(アイドル)」とかへのオマージュなんだろうなあ、と思うとうれしかったです。
(前述の通り、アイマス世界における「アイドル」自体、私たちの世界の「アイドル」とは重みがだいぶ違うわけですが)
……iDOL? 隕石除去ロボット? 知らんな。
二次創作ネタとしての「まっちょちょん」とか、公式にはアニマスの描写の中で否定されていて、安堵しつつも少し残念にも思っていたのですが。
それが、こういう形で生かされたのは、うれしい驚きでした。
公式設定とは食い違う二次創作のネタであっても、「劇中劇」という形で取り込んでいけるのが、「アイマス」というものの強みなのだろうと思います。
逆輸入と言えば、小鳥さんの腐女子設定も、ニコマスでは当然視されてるけど、*1公式に出てきたのは初めて……なのかな?
……まあ、あのBL妄想を地上波では流せないかもですね……。
しかしあの「劇場版」の中で一番笑ったのは、春香ややよいと同じ制服を着て同級生扱いになっているあずささん……おや誰か来たようだ。
ともあれ、私は本当に楽しみましたし、春香さんの言葉に私自身が励まされた気さえします。
続編なんてありえない、と思えたアニマスに、蛇足でない続編を作ってくれたスタッフに感謝したいと思います。
「でも、今度こそ、もう続編は無理だろうなあ……」
と思っているのですが、でも……、もしかしたら? という期待も抱いています。
いやほんと、何事もない日常風景を見られるだけでも大満足なんですけどね?
とにかく、まだ未見の方はぜひ劇場へ。
【艦これ×アイマス】小鳥さんの鎮守府に、軽巡・春香が着任しました。
本作制作の発端となったのは、以下の黒澤Pのツイート。
アイマスと艦これのコラボって「アイマスキャラが艦これをやる」以外だと難しいかも
— 黒澤P (@kurosawaP) July 13, 2013
それは思った…。あえて考えると「社長の謎装置の誤作動で、異世界の駆逐艦娘に転生した春香さん…だが、他のアイドルは正気を失い、各海域ボスに。皆を倒して正気に戻せ!」とか…? RT @kurosawaP: アイマスと艦これのコラボって「アイマスキャラが艦これをやる」以外だと難しいかも
— ヨーゼフP (@Joseph_P_G) July 13, 2013
まあ、基本的にはここで考えたことをほぼそのまんま動画にしたわけです。
ただ、当初は単にプレイ動画の上に立ち絵をかぶせて、一部画像を差し替えればいいや、的な考えでした。
千早の立ち絵をちょっと加工すれば戦艦っぽくなるよね、という安易な発想。

千早が戦艦なのはそういう理由なのです。
お前ら、軽空母が千早じゃないからって意外がるのやめろよ!
というか、軽空母とか顔が見えないじゃないですかやだー。
あと、艦載機が飛んでくるとか動画作るのめんどくさすぎる。
さてしかし、いざ作り始めると例によってオリジナル設定の塊と化していき、千早型敵戦艦もMMDとなり、立ち絵改造も使わずじまいでした。
これは、公開する時ちょっと心配しました。
私が見る範囲では、艦これ動画というのは「プレイ動画」であるか、さもなくばプレイとは完全に離れたMADがほとんどだったので……。
古典的な「アイマスでやる意味あるの?」「アイマス民はどこにでも湧くな…」とか言われるんじゃないか……と。
結果的には今のところそういう声はなく、多くの方に楽しんでいただけたようでほっとしました。
……というか、これほど多くの方に見ていただけるとは思いませんでした。
マイリスが四桁いったのは*12度目(最初は「トロピコ」の第一回)、一日で10000再生を数えたのは初めてのことです。
もちろん、がんばって作ったのでうれしいのですが、しかし、なんか「流行りのコンテンツ」というものの力を見せつけられた感も。
いいのかなあ……。
それはさておき、
「艦娘側から見た艦これ」
がどんなものなのか、というのはなかなか妄想していると楽しいですね。
鎮守府司令室の窓の外が、ゲーム画面ではなく、実写の風景になっているのも、
「これは艦娘達が見ている現実である」
ことの表現を意図しました。
冒頭の「提督が鎮守府に着任しました」の声も、あのように、鎮守府にいる艦娘達へのアナウンスだと考えると楽しいかなあ、と思うのです。
提督がいない時には、艦娘達はそれぞれに過ごしているわけですね。
で、「向こう側」で提督がどのように見えているか……というのは、半透明の立ち絵で登場するとか提督の席の後ろ(or机の上)にモニタを設置するとか色々考えたのですが、結局ああいう形にしました。
まあ、我々の操作感に近い形がいいかな……と。
じゃあ一体どうやって艦娘にタッチしているんだよ、という疑念が沸いてしまうのですけど……まあ、私はあんまりつつかないので。
解釈と言えば、艦娘がいかにして敵深海棲艦と戦っているのか、というのも、人によって様々な解釈があるようです。
曰く、あの姿のままで戦っている。
曰く、あの姿のままだが、実は艦娘は艦艇サイズの巨人である。
曰く、艦娘は人間サイズだが、戦う時には巨大化する。
曰く、艦娘は、一人で艦艇を操る特殊能力を持っている。
曰く、艦娘は、戦う時だけ艦艇が出現する。
私は、最初の説、人間サイズで、あの姿のまま戦っている、という風に解釈しています。
↓の動画もそんな感じっぽいですね。
だってそれが一番かわいいじゃないですかー。(短絡的)
あと、お約束である、どうして765プロの面々が艦これ世界に入り込んでしまったか、という話は、極力手短に済ませました。
正直、架空戦記を見てる人もその辺興味がないと思うのですよ。
ておくれPの「アイマスクエスト」みたいに、そのあたりの設定が物語に深く絡んでくるならともかく……。
加えて、冒頭の「気に入らない方はブラウザバック」の注意書きもたいへん短時間で済ませている(表示されている間に本編が始まっている)仕様になっています。
あれも、長々と表示されても退屈ですしね……。
だったら削れ、って話もあるんですが、その、不安だったので……。
「軽巡・春香」ですが……すでにコメントで言われていますが、大淀を参考にしています……。

なんで明言しなかったかと言うと、艦これ運営は艦艇にすさまじい知識と愛情を込めた擬人化をしているので、うっかり「春香は大淀です」などと言うと、不備をミリオタの方々に総ツッコミされそうで……。
あっという間に脳内設定を特定されたことから考えると、言わなくて正解であったのかも、などと(弱気)。
今後、765アイドル解放任務でずっと連れ歩かないといけないとなると軽巡ではきつい……という話はあるのですが、初期には、LV20くらいで改造可能で改造すると重巡になり……という案があったのですが、そこまでゲームシステムを理不尽に踏み越えてしまうのはちょっと……という気もしたのでやりませんでした。
なお、作中の小鳥さんは、伊勢の台詞に表れているとおり、2-4を突破できないでいる状態です。
……「この編成なら行ける」って声もありますけど、私はこの段階(重巡が混じっている段階)では行けなかったですよ……。
こちらが、さきほど2-4ボスに挑んで叩きのめされた編成になります。 右上に進んでボス直前までほぼ無傷、「これはいける!」と思って突っ込んだらこの有様だよ……。 いったいどれだけレベル上げすればあの化け物に勝てるんだ……。 pic.twitter.com/jiz080i0LS
— ヨーゼフP (@Joseph_P_G) August 3, 2013
重巡は、加古とか羽黒とかも考えたのですが、立ち絵の都合で那智に登場願いました。
基本正面向きであるアイマス立ち絵と異なり、艦これは凝ったポーズを取っている絵が多いので、並べて紙芝居を作るには難しいですね。
あと、「米帝プレイ」って言う人もいますが、小鳥さんは入渠ドック以外課金していない、という設定で。
一応、2-4までで入手できる艦で編成しています。
軽巡・重巡くらいは狙って建造した(誰でもいいから重巡が欲しいー、的な)ことがありますが、戦艦・空母レシピとか重すぎて……。
……2-4クリアする前に加賀さんをお迎えできた私は幸運だったのかも知れないです。
そんな艦隊編成が「ガチだ」と言われていますが、まあ、普通の任務ではなさそうだ、というくらいの認識は小鳥さんにある感じです。
普通の1-1なら、春香を旗艦にして駆逐5隻でも充分ですが、それは初陣というか右も左もわからない春香に対してあんまり酷すぎるだろう、という。
利根を外して春香と入れ替えたのは、利根が那智よりレベルが低いからです。
夜戦を考慮すると火力が高い艦を前に出した方がいいので。
じゃあなんで夜戦能力のない空母・加賀が旗艦なのかと言えば、加賀のレベル上げのため、ということにしておいてください。
初空母である赤城よりだいぶレベルが低いのです。
まあ、小鳥さんが
「普通の任務じゃないみたいだけど、まあ1-1だし大した敵は出ないだろう」
という認識で、いささか中途半端な感じになった……という。
……私もずっと加賀さんが旗艦ですが何か。
しかし、伊勢が正しくは「伊勢改」だ、というのは痛恨です。
いや別に、どっちでも話に影響はないんですが、表示を「航空戦艦・伊勢(改)」にした方が画面的にもバリエーションが出たのに……。
艦これの画面に「軽巡・春香」が普通に混ざっている、というのが予想以上にウケていましたね。
「いつもの、普通の艦これじゃないんですよー」
……という感じを徐々に出していくのが目的だったので、目的は達成されたようです。
次いで、1-1-1で敵艦2、という報告に対して、たちまち視聴者が「ここで2?」「一隻じゃないのか」と反応しているのがさすがだ、と思いました。
1-1-1では普通一隻しか敵艦が出ないのですよね。
でもちゃんと画面上では敵シンボルが2つ、単縦陣で表示され……という描写で、「いつもと違う」「ただの画像差し替えではない」感を出そうとしてみました。
なお、加賀さんたちが2隻出ても特に驚いていないのは、艦娘にとっては、出現敵艦テーブルみたいな「メタ」なものは存在しないからです。
艦これ世界が「現実」であるとしたら、登場する敵のパターンが3種類しかない、なんてのは「現実的」ではありませんから。
「時には2隻のこともあるだろう」
くらいの認識で。
ただ、エリート駆逐艦(イ級エリート、というのは、この段階では初見になるはずです)が登場したことで初めて、
「いつもと様子が違う」と、伊勢(改)が口にするわけです。
それにしても、MMDのシーンを作ってる時は、敵駆逐艦は、単純に「駆逐艦並みのサイズがある」というイメージでしたけど、それだと恐ろしくでかいですよね…。
というか、じゃあ敵の戦艦は駆逐艦より小さいのか、とか、軽巡とか軽空母はどのサイズなんだよ、という。
なお、登場する時に水しぶきが上がるとか、浮上した後に下部へ水がざあざあしたたるとかいう演出がしたかったのですが、あまりにも面倒すぎて断念しました。
かように色々アラはあるのですが、それでも「怖すぎるw」とか言っていただけたのは、MMDモデルが優れているお陰かと。
泣き声のようなものが聞こえるのは、撃沈された艦娘の怨霊であるらしい、という表現です。
……あと、「なぜ輪形陣」という質問を受けましたが……。
えっと、私、以前に「輪形陣だと航空攻撃の威力が上がる」と聞いて、加賀・赤城がそろって以来ずっと輪形陣だったんですが……。
え、対空が上がるだけなんです?(複縦陣に変更しつつ)
立体っぽくした戦闘画面はわりと好評のようで何よりですが、あれ実は苦肉の策なのですよね……。
当初は、艦娘の画像を春香に差し替えればいいや、と思っていたのですが、実際やり始めてみたら、艦これの戦闘画面って、半透明の素材が上に被さるシーンが多くて、結局挫折したのです……。
それで作ったのが、あの自作戦闘シーン、という。
ちなみにAviUtlのカメラ制御で作っています。
……AviUtlで動画を作ろうとして挫折した、という声をちらっと聞いたのですが、そんなに難しくないですよ?
いずれ、「動く紙芝居の作り方」みたいな動画を作ろうかなあ……と、ずいぶん以前から思っています。
(けど、似たような講座動画はいっぱいあるしなあ)
なるほど見た目は本家より派手ではありますけど、システム的にはああする意味があんまりないですしね。
敵が「ぺらぺら」であることを笑う方もいますが、いや、あれはあくまでシンボルなので……。
あそこにMMDを使おうか、ともちらっとは思ったのですが、それって嘘くさくしかならぬのですよね……。
あのクリーチャーめいた敵艦が、なぜに艦船っぽい挙動をするのか、とか感じられるだけだろうと(登場時には飛んでたのになんで魚雷が当たるのか、とか……)。
ドロップ艦が、倒した深海棲艦の生まれ変わりである、というのは、私の脳内設定ですが、同意見の方もいるようでうれしいです。
毎回自己紹介するのも、あそこで「誕生」しているからだ、と考えるとつじつまが合うかなあ、と。
とはいえ脳内設定なので、「定かではない」という話に。
(なんか、敵ボスのそれをほのめかすような台詞があった気もしますが、確定情報ではないですし……)
脳内設定では、艦娘の多くは「倒した深海棲艦がドロップ艦娘になるのだ」と信じています。
だから、深海棲艦を倒すことは救いなのです。
(金剛が「Your name は思い出せマスか?」と聞いているのも、生まれ変わりを前提としています)
ただ、ドロップ艦娘が「前世は深海棲艦だった」という記憶を持っているわけではないので、那智は
「そうなのかも知れないがそうではないのかも知れない。安易な希望は持つべきでない」
という立場です。
……それにしても、ドロップ艦、水死体呼ばわりですね。
「orz」姿勢のまままっすぐ浮上しているんですが、なんかポーズ変えながらとかの方が良かったですかね。
同じですか。
一応、1-1で電が出ることは確認しました。
その後、電がよろけて尻餅をついた時に、お尻が水面下に沈んで止まりますが、あれは別に海が浅いわけではなく、あそこで浮いているのです。(ゆらゆら上下動とかした方が良かったですね)
艦娘は水上歩行能力がある、ということで。
「羅針盤が普通に使える」という加賀の台詞にツッコミが一杯入ってますが、私は、深海棲艦が近くにいると正しく機能しなくなるのだ、と解釈しています。
だから、戦闘が終わった海域から鎮守府に帰る時には迷うことがないのだと。
加賀の台詞でそうほのめかしたつもりでしたが、もう少しはっきり触れた方がよかったかもですね。
「羅針盤妨害を確認。敵艦隊との遭遇が予想されます」とか。
そしてボス戦。
春香さんがかばいに入ったのはもちろん間違いなのですが、あそこで春香さんが動かなくても、那智か伊勢が被弾して中破状態になってしまうので、小鳥さんとしては結局は帰投しなければならない、という脳内設定。
だから結局、問題は甘い編成にした小鳥さんのミスであり、任務の難易度がまったく見通せない状況そのものの理不尽さなのです。
これ作った直後のアップデートで仕様が変わって、旗艦が大破すると強制的に帰投することになった……んですが、それって、進撃や出撃ができない、ということですけど、夜戦突入も出来なくなった、ということなんでしょうか。まだ経験がないので……。
撤退時に小鳥さんが口にする「また来られる」は、コメントの指摘のとおり、キスカ島の木村中将が原典です。
とはいえ、「艦これ」では定型句となっている気もしますので、小鳥さんもたぶんキスカ島を意識しているわけではないです。
そして帰投後のシーン。
金剛が賢すぎる、という声がありますが、金剛は普段の言動が奇矯なのでアホっぽいけど、ここぞ、という時には勘が働く子だと思うのです。
アイマスで言うと美希っぽい。
異世界から春香が飛び込んできた、という状況に金剛たちがわりと冷静なのは、異世界とはいえ普段から提督と通信はしているので、艦娘側から見るとわりと地続き感がある、ということです。
ゲームの世界に人間が入り込む、なんて、入り込む側にとっては一大事ですが、艦娘たちは自分たちが「架空の存在」である、という意識も、自分たちの世界が「架空の世界」だ、という意識もカケラもないので、
「ふだん通信してる世界から、初めて直接人が来た」
くらいの認識なのです。
あと、加賀が執務室と間宮食堂の2シーン連続で出てるのは望ましくないと思うのですが……。
作成中に、間宮でキラキラになる(=アイスクリームが好きな)艦娘に、加賀さんが含まれている、と知って、入れずにはいられませんでした。
お気づきの方もいますが、アイスクリームを注文しているのです。
なお、間宮食堂が出てきた、ということは、つまり期間内にイベントをこなして報償艦……すなわち765アイドルを回収するため、社長と小鳥さんが課金を始めた、ということでもあります。
任務子さんが、なんか事情を知っているっぽくて、なにやら悪役というか黒幕っぽい雰囲気になってしまい、ちょっと心苦しく思っているのですが、そこへの批判は今のところないようで安心しました。
それにしても、私は声優にうといので、視聴者の方が声優ネタを投げてくれてうれしいやら申し訳ないやら。
ミクの中の人と赤城の中の人が同じだなんて知りませんでした……。
……と、それにしても、「包囲だ!」とか言っていただけるのはすごーくすごくうれしいのですが、残念ながら続く予定はありません。
続けても、結局のところ、敵艦になった765アイドルを各々撃沈して取り戻すだけの話になりますし、それを何度もやってもだれるだけだでしょう。
(そこから大きく外れた話をやると、今度は艦これではなくなってしまいますし)
ただでさえ艦娘の人数は多く、その上アイマスも人数が多いので、結局一人一人の見せ場が減ってしまうだけだと思うのです。
なお、「予告編」で来襲した敵空母機動艦隊の旗艦は、例の「ヲ級かぶり物」をかぶった空母・貴音であり、天龍・龍田とともに鎮守府主力から切り離された春香が……という展開を考えてはいますがそれは脳内だけで。
*1:マイリス「あとで見る」がかなり含まれるので時間と共に減少すると思うので、すが、まあこの記事を書いてる時点では四桁。
34回(その2)
その1→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20130827
さて、お風呂回。
「認証中です」以下のメッセージをどうするかは色々試行錯誤しました。
この動画シリーズで、突然映像が途切れると、大抵「カメラマンが始末された」か「おいカメラ止めろ」なので(どっちも似たようなものですが)。
そう誤解されないようにするにはまずなんと書けばいいかなあ、と。
コメントを見るに、おおむねきちんと伝わったようで良かったです。
振込先である「ニコニコ証券」は実在しませんし、むしろこの時代にはニコニコ動画が存在しませんが、その辺は時空の歪みが云々ということで……。
ちなみに、「認証画面」の背景に出ている建物は、「世界首都ゲルマニア」の中心に建設される予定だった「聖杯神殿(国民会議場)」です。
左右でぐるぐる回っているマークは、(モザイクがかかっていますが)歓喜力行団のマーク……だと思います。
MMDでがんばって作ったお風呂シーンに、「ラインの護り」とか流して台無しにするのはなかなか楽しかったです。
上等な料理にタバスコをブチまけるというか。
いや、「上等」と言っても、実際に拡大して見たら、アラがいっぱいあるんですけど。
どうしても、足首がねじくれてしまったりするのですよ……。
あと、このシーンは、アイマスのMMDモデルと、獣娘三姉妹(長女)……
……の、服を脱がせたのを合成しているんですが、脱がせたら、映ってはいけない部分もきちんと描き込んであってですね……。
拡大していただくわけにはいかない。
ロリっ娘モデルなのでいささか胸に物足りないものがあり、実は美希とかは若干モデルを変形しております。
えー、1ピクセルくらい胸のサイズが変わっている、かな?
しかしうまくいじるのは難しいので大体あきらめました。
モデルを作る人とかすごすぎます……。
あと、小さくてわかりづらいのですが、最後に春香さんが
「千早ちゃんも手をつなぐ?」
と尋ねる時は、首をかしげて手を差し出しているんですよ!
手元の動画だとすごくかわいいんですが! 大きいサイズでお見せできなくて残念です!
えー、温泉回、というコメントもありますが、「スパ」ということで、温泉かどうかは定かでないです。
でも、温泉でなきゃこれだけの湯量は大変だろうなあ。
あの、この風呂の背景に使っている写真は、「ヴァイスロイ・バリ」とかいうホテルのプールなんだそうです。
片側が高台になってるのは本当ですが、実際にはもちろん鳥居はありません。(怪しげな仏像があったりはする)
このリンク(http://bali-oh.com/hotelflash/hotelv001.html)の下側、「メインプール」から、360度のパノラマ写真が見られますが、動画の印象よりはだいぶ狭く感じるかも知れません。
(動画ではだいぶスケールを嘘ついてるので)
動画中の水面や水中の表現は、AviUtlのエフェクトを何重かにかけて実現しているのです……が。
これを作ってからしばらくして、MMDですごいリアルな水面表現が可能なことを知りました。
……だったら最初からそれを使ったのに……。
風呂のお湯が画面左手に向けて流れ落ちていることがうまく表現できなかったのですが、MMDを使っていればわりと簡単に可能だったようです……。
……それにしても、「ヴァイスロイ・バリ」、一泊で軽く6万円とかか……。
バリよりトロピコ旅行の方がいいですね!
(暑さで脳内現実と外部現実の区別が曖昧になっています)
なお、動画中で、雪歩は「和風露天風呂?」と言っていますが、トロピコ人のスタッフは「日本式」と言ってます。
その辺に、スタッフの認識の程度を感じていただければ(細かい)。
それと、やよいが「お風呂はみんなで入った方がお得」と言ってるのは、ガス代の話です。
何度も追い炊きするのは不経済なので、高槻家は可能な限り兄弟や家族で一緒に入っているに違いないと思います。
(仕事で遅い人がいる気もしますが)
さて、今回初登場の警官の立ち絵ですが、一応、ゲーム本体のグラフィックに似せることを目指しました。
……でも、並べてしまうとあんまり似てないですね。
無線カメラがオーパーツ扱いされていますが、実のところこの時期のカメラ技術ってよくわかりません。
家庭用の製品でそんなのはなかったと思いますが、特殊用途ではどうなのかはちょっとわかりません。
なお、あの迷彩柄は、ドイツ戦車をモデルにしております。
それから、「コロリ研」……「コロリョフ研究所」は、一応架空の組織です。
あのシンボルマークは、本来は「エネルギア」(かつての「コロリョフ設計局」)のマークをいじって作ろうとしていたのですが、それをソ連ぽいレトロフューチャーな感じに手直しするのが自分の手に余ったため、結局自作しました。
これが元のマーク。
試行錯誤中。
完成形。
あとは、アネクドートの話。
……それにしても、オチを先回りして言ってしまう方がたまにいるんですが、やめて欲しいです……。
それはさておき、ブレジネフの肖像を持ち出す話、元ネタでは、出国する時には
「“これは何か”じゃなくて“これは誰か”でしょ?」
と言い、イスラエルに入国する時には
「“これは何か”でしょう」
と言うことになってるんですが、そこはすっぱりカットしました。
あんまりそこが面白いとは思えなかったからなんですが、実は重要な意味があるのかも知れないのでここに書いておきます。
さて、次回はお待たせしない……といいのですが、正直、内容のアテが今のところまったくないのでした。いや困った。
プレシデンテ春香のトロピコ建国日記第34回(その1)
33回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20130812
ちょっと長くなりそうなので分割します。
(その2→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20130829)
とりあえずスパのシーンの手前までの話。
「自由トロピコ放送」のトロピコアネクドートについては、もうずーっと前から考えていたネタなので、ようやく日の目を見てうれしい限りです。
ラジオ局が後回しになりがちなゲームですから……。
ただ、アイドル一人一人が各派閥の代表だ、ってことがわりと忘れられがちなのかな、と、視聴者の方の反応を見ながら思ったり。
資本主義派閥はあずささん、共産主義は千早です。念のため。
ラジオなのにオープニングムービーがついていることへのツッコミがあって、それに対して
「ジェットセットラジオにもあるだろ」
というコメントがついていて驚きました。
ゲーム「ジェットセットラジオ」のプレイ動画を見て、それを参考にしたところもあるのですよ……。
外見的には全く似通ってないですけど。
もうね、ラジオのロゴとかどうしようか苦心したんですが、自分にはカッコイイロゴを作るセンスがないことがわかりました。
(ていうかまあ、既存のフォントの組み合わせでロゴを作ろうとかふざけんな、って話なんでしょうが)
なので、字を動かしたりしてごまかすしかないよな、という。
私に可能なのはこの水準ですよー。
Twitterで「AKを掲げる」というタグをみて、おおこれだ、と思って作りました。
なお、真の改変立ち絵の元になってるのはこの写真。
「military girl」でググると、こういう明らかに正規の軍装じゃないセクシー軍人ガールの写真が山ほど出てくるので、英語圏ではすごい需要があるに違いないと思います。
こういうの見てると、日本人も、メイド服が歴史的なメイドの服と違うとか全然気にする必要がないのだなーという勇気が湧いてきますね。
なお、ののワ軍曹のお腹についてるのは、マンターゲットの得点ですね。
かぶってる帽子は「フルメタルジャケット」のハートマン軍曹とおそろいです。
撃たれるのか。
「プリプリミリタリー」、ずーっと以前から懸案だった、軍隊についての説明がようやくできたのでほっとしました。
どうしても説明ばっかりで面白くない内容になってしまいそうだな、と思っていたのですが、真が解説役の番組にする、という形にすることを思いついてこうなりました。
……だったら、宗教の説明も伊織が番組をやれば良かったのかも知れませんが……。
意地の悪い質問を投書してくれた「電波送信中」さんは、自由トロピコ放送のイーファさんなのかも知れませんし、違うのかも知れません。
「アメリカかソビエトが来たら対抗できませんが、両方一度に来ればなんとかなるかも知れません」
というコメントは秀逸だなあ、と思いました。
タイムゲートについて。
えー、「肉眼で見えるかどうか」と言ってる時、白いボードの上に小さい点が動き回ってるのが見えるでしょうかどうですか。
最初、背後のボードは薄い茶色だったんですが、そしたらエンコードした時に点が消えてしまって。
試行錯誤の末にこのようになりました。
途中、「タイムゲート稼働中」の映像として出てくる、何か電撃が走る機械ですが、あれはもちろんタイムゲートとかではなく、巨大なテスラコイルです。
場所はオクラホマ州だそうで、もちろんハーケンクロイツが掲げてあったりはしません。
……あれ、後から合成したハーケンクロイツを、炎の明かりに合わせて明るくなったり暗くなったりさせるの割と試行錯誤したのですよ。
コメントで指摘されてますが、電気の流れが黄色い円で表されてるのは、SimCityの影響です。
……あれ、あんなバグまみれのゲームになるなんてなあ……。
(ずいぶん修正されたとは聞きますが)
なお、誰も指摘してくれませんでしたが、
「FXで有り金全部溶かした人の顔」
の背景にあるのは、ファミコンの「松本亮の株式必勝学2」です。
そして、お風呂のシーンですが、これはパラダイスアイランドの施設に「スパ」があるのに気がついてから温めていたネタです。
が、それを実現する技術力が私になくてですね……。
今回、MMDを使ったのですが、もう……拙い技術で大変でした。
本当は、登場するアイドル全員を出そうかとも思っていたのですが、それをやると制作期間がどれだけ延びるか想像もつかなかったので諦めました。
「りっちゃんはー?」
とかいう皆さんはお許しください。
……と、もっと色々言いたいことはあるのですが長くなりましたのでまた稿を改めて。
(続き→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20130829)
プレシデンテ春香のトロピコ建国日記第33回
第32回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20130228
34回をアップしたところで33回の記事を書きます。
いやー、もう、ほんとに書くネタがないので……というか、動画自体ネタ切れでどんどん難産になっていきますねー……。
さて、冒頭、
「昨年は、アメリカでもソビエトでも、大きな科学的災害が」
と言っているのは、もちろん、スペースシャトル・チャレンジャーの爆発事故と、チェルノブイリ原発事故のことです。
ずーっと以前から、この年がその年であるのは把握していたんですが、原発事故の方は、現在の日本ではネタにしづらいものになってしまいましたね……。
(チェルノブイリが着工した時にはネタにできたのに……)
また、「プレシデンテ」として登場する総統閣下の台詞は、当然実際には
「我らの前にドイツが広がる
我らと共にドイツは奮い立ち
我らの後に全ドイツが従う」
って言ってるわけです。「ドイッチュラント」って言ってるし。
しかしこれ、差し替えてみて気づいたんですが、「トロピコ」とか「日本」とかの時と全然意味が違いますよねー。
当時のドイツはこれから領土を拡大して、「ドイツ」の範囲が広がっていく予定なわけで、「我らの前にドイツが広がる」って発言の意味合いが違う。
ラジオ局の職員は、見てたらどっちもEvaさんだったのでどうしようかと思いましたが、片方がドイツ人とか面白いのでそのまま取り上げました。
……それにしても、「出身:ベルリン」って、ほんとにどっちなんだ……。
ヒトラーの奥さんも、「エヴァ・ブラウン」って言われますけど、ドイツ式に発音すると「イーファ」とか「エーファ」に近いんですよね。
今後どれだけ出番があるかわかりませんが、生真面目でジャーナリズム気質なドイツ系のイーファ(でも政治ジョークが好き)と、明るいラテン系のエヴァ、という性格付けでいきたいと思います。
……それはそうと、亜美真美がユダヤ系、というのは、アネクドートだけの設定ですからね?
なんか、本編中で誰がどの派閥の代表だったかとか(というか、一人一人が各派閥の代表であるという設定自体が)、わりと忘れられてる気がします。
まあ、何ヶ月も更新しないんだから仕方ないですよね。
必要に応じて過去動画の引用とか確認を交えつつ今後も進めていきたいと思います。
フラットな千早と屈折したファンの話。
動画中でも書いたんですが、この話……つまり、
「いわゆる“千早いじめ”は、千早への愛の表れなんだよ! 本当に千早が嫌いな人はそんなことしないよ!」
というのは、ずっと以前から言いたかったことで、この動画の案はかなり前からありました。
それを今年になって作ることにしたのは、中の人である今井麻美さんが、「千早いじめ」に胸を痛めておいでのようだったので……。
今井さんがこの動画を見るとは思えないけれど、でも
「あれも愛なんです!」
と言いたかった。
まあ、それでも、やりすぎはよくないですね。ごめんなさい。
ちなみに、この動画で技術的にめんどくさかったのは、
ニコニコテレビちゃんから、ちひゃーと星が飛び出してくるシーン。
カメラ制御がー。
……ものの数秒なのであまり印象に残らないかも知れませんね……。
そんなものです。
それはさておき、単作動画というのは、シリーズではあまりやってないことを試せる場でもあり。
この動画は、ワイドサイズ動画の練習でもあります。
(「鍋いっぱいの幸せ〜千早の寸胴編〜」http://www.nicovideo.jp/watch/sm17709904もワイドでしたけど)
また、台詞枠もちょっとがんばってみました。
AviUtlの機能で作ってるんですよ!
……というのは、これはもう技術的にはWilyPの動画を見ながら作ったわけで。
(画面作りは8分50秒あたりからですね。……この動画、3分割くらいしても十分な内容の濃さだと思います……)
そしてデザイン的にも、ななかPの「島村卯月「ここが765プロか‥‥」」をほぼ丸パクりしております。
勧めるまでもなくたくさん再生されてる動画ですが面白いのでおすすめ! 短いし!
……タイトルが「とのばな」だ、というのは、コメントで言われるまで同シリーズを知らなかったので……。
むしろかぶってしまって恥ずかしいです。
まあ、そのおかげですごくいいシリーズを知ることができたのでうれしいのですが。
それから、サムネにもなっている、千早が「ニコ厨に死を!」と叫ぶ時の文字エフェクトも、参考にした動画があったのですが……。
【AviUtl】文字をかっこよく装飾する方法紹介
……ご覧の通り、視聴できない状態になってしまっています。
投稿されて割とすぐに見たのですが、
「こんなのかっこよくない」「むしろ見づらいだけ」
といった心ないコメントがつき、投稿者の心が折れてしまったようです……。
動画紹介文に
「見た目を追及した結果文字が見にくくなってしまいました 本当に申し訳ありません・・・」
と追記されています。
私自身は「これは参考になるかも」と思って、すぐにリンク先からプロジェクトファイルをダウンロードしたのですが……(そしてその時点では読み込めなかったのでAviUtlのアップデートまでした)。
動画を公開するって、恐ろしいものですね。
ゲームのプレイ動画でも、うかつに「上級者プレイ」などと銘打つと、些細なミスが「上級者w」「俺の方がうまいな」等と叩かれてしまいますし。
その一方で、「ほぼ初プレイ」と書いてあってうまかったら「どこが初プレイなんだよ」「この動きは明らかに何周もしてる」などとそれはそれで叩かれたり。
……なんとも。
ニコマスの平和な文化がありがたいです。
……と、演出とかはさておき、内容的にはかなりやっつけでした。
「赤旗の歌」とか、普段私の動画を見てくださってる方……「千早→フラット→平等→共産主義」というネタなんだ、とわかってくれる人にしか意味のないネタも多く、わりと滑ってしまった気がします。
また、最後、千早が「たまには屈折していない愛が欲しい」と訴えるのも、すごく悩みました。
当初は、絵理とサイネリアが千早いじめをして、そこで千早が
「たまには屈折してない愛が欲しい!」
と叫んで、視聴者の方々が愛を叫んで(予想)めでたしめでたし……という形を想定したのですが。
しかし、前述のような事情で今井麻美さんへの言及をしなければ気が済まなくなり、話はメタの世界へ。
つまり、千早いじめをしているのは絵理でもサイネリアでもなく、そんな話を書いているニコマスP……とりわけ私である、というレベルの話になります。
となると、千早の叫びもそのレベルでの叫びということに。
私(=ヨーゼフP)が千早いじめの話を書いて、それに怒った千早が
「ヨーゼフP、たまには屈折してない愛をください」
って叫ぶ話(を書くヨーゼフP)……。
なにそれキモい。
自慰行為は隠れてやれよ。
……というわけで、なんかすっきりしないのですが、「そうでしょうみなさん?」と、視聴者に話を向けておいてから、そっちへ向けて千早が訴える、という形で逃げることにしました。
逃げ切れたかというとあんまりそうでもない気がしますが。
千早が涙目で登場するシーンの背景は、舞台袖……つまりステージの外側で、メタ言及だからなんですが……言わなきゃわからんですよね。
ちなみに、ここの逆光の演出は、ボン太くんPの改変静画記事を参考にしております。
http://ch.nicovideo.jp/bontakunp/blomaga/ar60220
まったく、先人は偉大です。
と、それはさておき、今井さんが傷つくのは本意でないので、千早いじめは少し自重しようと思います。
……多少は。
プレシデンテ春香のトロピコ建国日記第32回
第31回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20121216
第33回→http://d.hatena.ne.jp/JosephP/20130812
昭和は遠くなりにけり。
今回、視聴者の方のコメントを見ていて一番感慨深かったこと。
春香さんが司教から
「あなたは昭和を代表するアイドルになるでしょう!」
って言われて喜ぶ、というネタです。
これはずいぶん前から考えていたのですが、あまり視聴者の皆さんの反応は芳しくありませんでした。
……今では、ピンとこないネタになっちゃったのかも知れないですよね……。
春香さんはあまりに「古き良きアイドル」像を体現した娘さんであり、ために、以前は「昭和的アイドル」と揶揄する声もあったわけです。
それを踏まえたネタだったのですが……。
しかし、アイマス2、そしてアニマスと、春香さんは劇的に垢抜けた美少女になってですね。
こう……私が長らくネタを温めているうちに、春香さんは「昭和アイドル」と言ってもピンとこない子になったな、と思います。
まず、もちろんかわいい、Xbox版無印春香さん。
↓
これがその一年後、アイマス2……というか、これはG4Uの春香さん(公式サイトより)。
↓
そして、アニマスの春香さん。
すみません間違えました(間違えてないけど)、たとえばこっち。
↓
誰だよ昭和とか言った奴土下座しろよ。(土下座)
もちろん、春香さんがかわいくなった(しかも違和感なく。アイマス2の美希の髪型とか、私は最初けっこう違和感あったんですが)のは喜ぶべきことなのですけれど。
ただまあ、他所のブログ(ブログ「ただそのために」様より、「風邪ひいた時に視たいアイマス動画」)の引用になりますけど。
http://i-mas.at.webry.info/201111/article_31.html
『アイマス(無印)』の頃の春香さんって、こういう野暮ったさというか芋っぽさというか、感じのいい田舎っぽさ・滋味があったんですよね。『アイマス2』の春香さんは純粋な超美少女で、それはそれでいいんだけど何かものたりない。
なんて意見もあったりなかったり。
ともあれ、春香さんを「昭和アイドル」とか揶揄する方が時代遅れになってしまっていたという事実に、アイマス周辺の時代の流れを感じたことでした。
ゲーム的な話。
環境汚染については、このゲームでは本当に防ぐ方法がありません。
噴水とか有効なんですけど、「汚染」と「美観」が相殺してるだけですからね……。
先進国だと、人口密集地でもそんなに環境酷くないと思うので、「大気汚染の基準」や「ポイ捨て禁止」より金はかかるがより有効な何かを用意して欲しかったな、と思います。
トロピコ4だと、ゴミ捨て場や水処理場が汚染を削減してくれますが、それもさほどの効果はないですし……。
それから、真が話している、軍隊の存在について。
動画中で触れたとおり、システム上、トロピコ軍は4人を一単位とする編成であるようです。
それで「共和国親衛歩兵連隊」という大仰な名前をつけました。
実際「連隊」という呼称はゲーム中に出てきませんが、でもまあ、普通のプレイだと、トロピコ軍が20人を超えることは滅多にないわけで。
しかし一国家の全軍かき集めても一個小隊に満たないとか沽券に関わるので、なんか適当な呼び名があるんじゃないかと妄想します。
それにしても、指揮官が大卒以上なのはともかく、兵士は全員高卒以上でなければならない、って、結構高学歴な軍隊な気がするんですけど、そんなものなんでしょうかね……?
あと、コメントで「指揮官がいると兵士が戦術的に戦うようになる」って意見を何度かいただくんですけど、そうなんでしょうか。
あんまり兵士が仕事してるのを見たことがないのでなんとも言えないんですが……。
ともあれ、本編ではあまり仕事をしてないトロピコの軍隊ですが、ゲーム的にダメダメなネタは色々あるので、今後また紹介していきたいと思います。
……それにしても、真がナイトクラブに行ったら……というネタは、かなり以前から温めていたんですが、やっぱりベタなんでしょうかね。
というか、ベタじゃない話を思いつけないのですよー。
時代的背景(日本編)
それから、時代的な背景……まず日本について。
同時代の出来事をまとめていると、ああ、この頃は日本も豊かになったんだなあ、と感じます。
家庭用アイスクリーム製造機や家庭用ゲーム機がヒットする時代になったのです。
東北の寒村や、戦中戦後の生活を描いた「おしん」にみんな共感したのは、視聴者がおしんと一緒に昔の苦労を振り返ったからなのだな、と思います。
あれは決して同時代の生活を描いたものではないのですよね。
それから、「どくなし あんぜん たべても しなへん」は、グリコ森永事件で実際に犯人が使った言いまわしなわけですが、
「あったあった」と言う人と「意味ないだろw」と言う人がいて興味深いです。
前者は、リアルタイムで経験して覚えている人なんですね……。
このシリーズの視聴者の年齢構成が一体どうなっているのか、ちょっと聞いてみたい気がします。
そのうちニコスクリプトでアンケートボタンとか設置してみましょうか。どの程度正確なデータが出るのかわかりませんが……。
時代的背景(海外、っていうかソ連編)
書記長がばたばたと死んで、最後の書記長、ゴルバチョフの時代になります。
アンドロポフ、Wikipediaを見ると、
>遺体が赤の広場、レーニン廟とクレムリンの壁に在る革命元勲墓に、スターリン、スースロフの間に埋葬されたことからも、彼の評価がいかに高いかを示している。
短命の書記長でありながら、その後のゴルバチョフ、そしてウラジーミル・プーチンを始めとする後代指導者に与えた影響は大きく、ソ連時代の指導者が否定されるなかでも、別格の指導者像として顕彰されている。
だそうです。
……あんな短命なのに評価もへったくれもないだろう……とも思うんですけど、しかしまあ、1年3ヶ月務めたってことは菅首相と同じくらい。
21世紀に入って、アンドロポフより長く務めた総理大臣は、小泉首相と野田首相くらいという……。
そう考えると、まあ、評価するに短すぎると言うことではないのかも知れないですね。
評価と言えば、ロシアではゴルバチョフの評価はかなり低いのだとか。
ペレストロイカをやらなければ、東欧諸国の離反もソ連が解体も起こらず、「強いロシア」のままでいられた……と考える人も少なくないのだそうで。
いやあ……それはどうかなあ。
ゴルバチョフが政権を引き継いだ時点で、ソ連はもはや死亡寸前の病人だったような気がします。
ただ、その事実が国民にも諸外国にも隠されていただけで。
ゴルバチョフにできるのは、思い切った荒療治をするか、さもなくば(前任者たちのように)病人が病人であることを隠し通すか。
ゴルバチョフは前者を選び(だって、隠しても自分の在任中にソ連は死にそうだったし)、そして結局の所、改革は失敗しました。
本当はもっと早く治療を開始していればなんとかなった……のかも知れませんけど、それはゴルバチョフの責任ではないですよね……。
しかし、ともあれトロピコにおいてはソ連は崩壊しないのです。
発売時点でもう崩壊していたのに。
ていうか、トロピコ3でも4でも崩壊しません。
4なんて、「モダンタイムズ」というDLCがあって、南米金融危機とかベルリンの壁崩壊とか史実イベントが発生するようになるにも関わらず、ソ連だけはいつまで経っても健在なんですよ。
ブレジネフ時代にはすでに死に体だったはずのソ連が崩壊しないことを、今後作中でどう理由付けすればいいのか……。
まあ、「ペレストロイカが成功したよ!」ってことでいいのかな、とは思いますけど……。
その他、こまごましたネタについて。
・BGM
高級住宅の前で流れるBGMは2つ。
一つは、インターナショナルの歌スペイン語版……“Himno de la Internacional”です。
現場監督は千早ファンで共産主義者なのでこの曲。
インターナショナルにしてはなんかのどかな感じなのでトロピコにちょうどいいかなと。
もう一つは、観光客が登場してから流れる“We Built This City”です。
この頃のヒットソングの一つなのですが、しかし、この街を物理的に作った建設作業員達の前でこの曲、というのも場違い感があって皮肉でいいかな、と。
・宣伝村
「ポチョムキン村」の例としてあげられているのは、北朝鮮の「平和村」、キジョン洞です。
なんでも、あの国旗掲揚塔は、当時は世界一の高さで、DMZの反対側にある韓国の「自由の村」との間で、掲揚塔の高さ競争が起こったとか。
不毛な意地の張り合いと見るべきか、軍拡競争に比べたら微笑ましいと見るべきか……。
・「基本型タイムゲート」
Hearts of Iron2のシステムだと、技術をその史実年代より早く開発しようとすると多大なペナルティがかかるのですが、本作のタイムゲートは、「古代アーリア文明」の遺産と称するものを研究してできた……つまり「史実年代」が-3000とかなのでそのペナルティがない、というひどい設定。
ただし、秘密兵器カテゴリなので、ランダムイベントである「技術的大躍進」が起こらないと研究できません。
・アネクドートについて。
「足が4本、歯が40本」に、「ピアノ?」というコメントがついていました。
そっちの方が気が利いていたかも知れないですね……。
でも、アネクドートの構成的に、最初の答えがあまり気の利いたものであってはオチが弱くなるという……。
「この門の向こうは楽園ですよ」
については、本来のアネクドートにおいては、本当に天国の門の話なのですが……。
ただ、あの門(コルホーズの入り口だそうです)の画像をどうしても使いたかったので……。
本来のアネクドートのオチを損ねてしまったのは、ちょっと反省してもいます。
あと、やよいは天使。
羽がぱたぱた動くのは、AviUtlの反復移動なのでそれほどめんどくさい作業ではありません。
輪っかがふわふわするのと周期がずれるようにしました……けど、輪っか自体があんまりよく見えないかも。
……やよいの輪っかはオレンジ、春香さんの輪っかは赤く光るんですよう!
最後のアネクドートについては、やよリス……やよいの「バラエティーアニマル」衣装の画像を手に入れてから、と思っていたのですが、私の環境ではどうにもきれいにキャプチャできませんでした。
なので、私服に耳と尻尾と首輪だけつけています。
まあ……、それでもそれっぽく見えるから、まあいいか……。
しかし、改変立ち絵がやよいばっかり多いね! 仕方ないね!
……と、相変わらず雑然とした記事になってしまいましたが、とりあえずこの辺で。
33回も制作中ですので、またしばらくお待ちください。